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★2007年マイベスト★
2008.01.06 (日)
 ええと、松が取れないうちにとりあえず、2007年度のマイベストを挙げてしまおうと思います♪ 今年は読書熱の波がかなり大きくて読むときと読まないときの落差がけっこうあったりしたんですが読了作品はいつもと大して変わりなく150作弱くらい。読んだ本は結構アタリが多く、実りある読書ができたんじゃないかなあと思います。読んだ本すべてがよかったとは言えないけれど、でも少なくとも読んだ後壁に投げつけたくなるような本はなかった、かな(笑)。少しずつだけれど自分の読書傾向も見えてきたような見えてこないような。

 ちなみに2006年のベストはこちらです♪

 というわけで2007年度のマイベスト作品を発表いたします~。


 
【続き】
 第一位はなんといってもこの作品。アマドゥ・クルマ『アラーの神にもいわれはない―ある西アフリカ少年兵の物語』。去年に引き続いてベスト1は高校生ゴンクール賞受賞作でした。読んだときの感想はこちら。ちなみに去年で高校生ゴンクール賞の翻訳作品は一応全部読んだと思うんですが、ものすごくレベルの高い受賞作群のなかでも、個人的にはこの作品がベスト。ぜひぜひ、たくさんの人に読んでもらいたい、これこそがフィクションの力だと確信する一冊でした。去年はこれ一冊読んだだけでも本好きでよかった、読書していた甲斐があったと思いましたわ。しかし読んでいる人はすごーく少ないですね、これ。出版社も無名ですし…。表紙でもめっちゃ損してるしなあ。これはフィクションです、ルポじゃないですよ!

 第二位はアゴタ・クリストフ『悪童日記』、『ふたりの証拠』、『第三の嘘』の三部作。これも素晴らしかったなー。今まで読まなかったことを激しく激しく後悔した作品。これもある意味『アラーの神~』と同じで、フィクションでしか書き得ない現実、ということを読者に突きつけた作品だと思います。『悪童日記』で受けた衝撃が2作目、3作目で新たに別の衝撃を産む、傑作。『文盲 アゴタ・クリストフ自伝』はまだ未読なんだけれど、今年中にはぜひ読みたい。




第三位は画像がないんですが、筒井康隆『虚航船団』。ええ、今までツツイをちゃんと読んできていませんでした、スミマセン。これまた小説じゃなくちゃ表現できない怪作。最初から最後まで笑いっぱなし、そして途中でハッとして背筋がゾゾゾッと凍ったりして。こんな小説、書けるのはツツイくらいだと思う。

 第四位はシルヴィ・ジェルマン『マグヌス』。こちらも高校生ゴンクール賞受賞作。何度も人生をひっくり返されながら誠実に生きる青年の物語。こんなの本当のボクの人生じゃない、なんて言ってヌルイ自分捜しなんかに夢中になっている日本人はぜひこういうのをもっと読むべきなんじゃないのか、なんてエラそうなことをつい言ってしまいたくなるような、心に染みる作品でした。





 第五位はテッド・チャン『あなたの人生の物語』。発表された作品をこの一冊にまとめるのに15年くらいかかったという、珠玉の短篇集。収録されている作品はどれもこれも粒ぞろいの傑作ばかり。ああ、やっぱりわたしってSFが好きなんだなあ、と再認識しました。しかし、次の本が出るまでまた15年くらいかかっちゃうんでしょうか…気が遠くなるんですけど…。





 第六位はクリストファー・プリースト『双生児』。待ちに待ったプリーストの新作はめくるめく幻想的な世界をめいっぱい堪能させてくれる作品でした。真相なんてこの作品にとってたいした問題じゃない。年譜までメモしながら読んだにも拘らず気がつけばすっかり惑わされている、そのクラクラ感を心のそこから堪能させていただきました。






 第七位はケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』。奇想、奇想、またまた奇想。この作者の頭の中はいったいどーなっているんでしょうか。ああ、わたしも妖精のバッグをもったお祖母ちゃんがほしい。でもうさぎがいっぱいの庭付き一戸建てはイヤだ。ゾンビ相手のコンビニの店員もイヤだ。わけのわからない世界にいっきに引きずり込まれ、放り出される快感。同じ著者の『スペシャリストの帽子』もめちゃめちゃ気になります~。





 第八位は平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』。グロくて怖い、なのにゾッとするほど美しい。まるで津原泰水『綺譚集』のよう。綺譚集がもしもお好きなら、ぜひぜひ勇気を出して読んでみてほしいですわ。衝撃的な内容ばかり取り上げられている気がするのだけれど、個人的にはわたしはこの人の文章にクラクラきました。短篇ごとにすべて文体を変えているのもものすごく好き。作品によって文体を変える作者というのはなかなかわたしはお目にかからないんだけれど、わたしはそういう意欲は非常に高く買います。ちなみにこの本はお友達に無理矢理送りつけられなかったら、自分ではけして手に取らなかったであろう本。食わず嫌いはよくないと痛感すると共に、同好の士がいるって素晴らしい、とありがたみを深く感じました。


 第九位はこれまた残念なことに画像がないのだけれど、エリック・マコーマック『パラダイス・モーテル』。これまた奇妙キテレツな物語。最後まで読んだとき、うわーーーっと鳥肌が立つか本を壁に叩きつけたくなるか、読者はけっこう分かれるんじゃないかという気がしますが、わたしはこの作品が好き、という人とは文句なしにお友達になりたい気がします(笑)。

 そして第十位は宇月原晴明『安徳天皇漂海記』。源氏との争いで水中に沈んだ悲運の幼帝と彼を守り続けようとする男たち、少年同士の悲しい友情、じわじわと心に浸食する琥珀色のかくも美しい悲しみ。涙の混じった甘い蜜の味をじっくりと堪能するような読書体験でした。






 一応順位はつけましたが本当にどれもこれもステキな作品ばかり。選に漏れた中にも素晴らしい本との出逢いがたくさんあった一年でした。
 今年もまた、ステキな出逢いがありますように。

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【記事編集】 20:47| 本のお話| トラックバック:2| コメント:7Top↑
コメント
ちょろいもさん、こんにちは。
書き直し、お疲れさまでした。
待っていたので、読めて嬉しいです~。

それにしても、わーい♪「メルカトル」がベストに入ってる!(嬉)
送り付けた甲斐があったと喜んでます。
ともに平山作品コンプを目指しましょ~(笑)。
それにしてもちょろいもさんが挙げた10作品、
とても魅力的ですわ。
昨年読み損なった本は、今年こそ…と思ってます。
(壁投げ本、そんなになかったの?いいなあ!/笑)
七生子 | 2008.01.07(月) 08:22 | URL 【コメント編集
再アップ、お疲れさまでした~。
アゴタ・クリストフは、圧倒的でしたよね。私もこれが去年の2位でしたよ。でも1位の作品は、これより良かったのか! ほんとこの表紙を見てたらルポとしか思えないんですけど、フィクションですか。この表紙だけ見たら、確かに手に取らないな、私。そういうのって、勿体ないですね。
予想以上に翻訳物が多くて、ちょっとびっくりしましたが、それだけに私的にはソソります。未読の作品がすごく多いので、またぜひ参考にさせていただきますね~。
四季 | 2008.01.07(月) 08:51 | URL 【コメント編集
積んでいるのが3冊・・・。読まねば!!!
一位の作品も今年こそ読むぞ~!
せいこ | 2008.01.07(月) 09:11 | URL 【コメント編集
●アマチュアサイエンティスト的ベスト
おひさしぶり&あけおめです。
ちょろいもベスト1冊も読んでいません(^^;)。本の世界は奥が深いということですな。
私のNo.1は田辺聖子『残花亭日暦』かな。昨年は今まで読んだことのないおもろい小説を書く作家を何人か見つけました。読書生活的に収穫が多かったです。
今年も宜しくお願いします。m(_ _)m
アマサイ@科学の星 | 2008.01.07(月) 09:24 | URLコメント編集
>七生子さん

メルカトルありがとうね! でもコンプリートは目指しませんから!(笑)
今年はほんとにパッ、と思い浮かぶ壁投げ本が思い当たらないんだよねえ(笑)。いや、ハズレはなかったわけじゃないけど、忘れられないほどの衝撃度がなかったから記憶の彼方に…。ある意味「今年の壁投げ本!」に選ばれるってそれなりのインパクトは必要なんだなあ、と思ったわ(笑)。


>四季さん

「アラーの神~」はホントにホントによかったので、四季さんも機会がありましたらぜひ読んでみてくださいませ。わたしも高校生ゴンクール賞じゃなかったら、この表紙は絶対手に取りませんでしたわ…。
今年は翻訳物の当たり年でもありました♪ 言われるまで気づきませんでしたが、たしかに相当翻訳率の高いベストになってますねえ(苦笑)。


>せいこさん

この中で3冊積んでるのか!
それはぜひぜひ、もう背中を突き飛ばしちゃうわ!(笑)


>アマサイさん

うわあ、お久しぶりです(はぁと)。
確かに本の世界は奥が深い、というか広大ですよねえ。田辺聖子はじつはわたし、読んだことないんですよ(大汗)。
アマサイさんにとっても収穫の多い年だったんですね。
こちらこそ、今年もヨロシクお願いいたします(はぁと)。
ちょろいも | 2008.01.07(月) 18:14 | URL 【コメント編集
おおおー。

「アラーの神にもいわれはない」「悪童日記」「マグヌス」はぜひぜひ読みたいです~。
そして2006年のベストにもうはっときています。

読みたい本がまたまた増えてしまった。むふふ。
りつこ | 2008.01.10(木) 22:47 | URLコメント編集
>りつこさん

りつこさんが挙げられた3作はどれも超絶にオススメですよ! ぜひぜひ機会がありましたら♪
ちょろいも | 2008.01.11(金) 21:53 | URL 【コメント編集
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