高校生が選ぶコンクール賞、2000年受賞作の『アラーの神にもいわれはない』の感想をこちらに。これで現時点で読んでいない受賞作はたぶん『フランスの遺言書』のみ、だと思うのだけれど、とにかく毎度毎度思うのがその受賞作のレベルの高さ。『ある秘密』も『マグヌス』も本当に素晴らしかったし、『碁を打つ女』もよかった(これは後日感想をあげる予定)。でも、敢えて言えばこの作品は、それらを上回るほどの力のある作品で、わたしはその衝撃に打ちひしがれた。言葉の限界を超えて、この胸に届く衝動はなんだろう。著者は残念ながら2003年に急逝し、死後にフランスで遺作となる本作の続編『Quand on refuse on dit non』が刊行されたそうだ。ぜひぜひ翻訳を期待したい。
ついでに言えば、この本、装丁ですっごく損をしていると思うわ。わたしは手に取ったときうっかりノンフィクションかと思った。こんなにも素晴らしい語り部が語った素晴らしい物語であるのに。ノンフィクションの価値をわたしははっきりと認めている。けれどそれと同じように、物語には物語だけが持つ力がある、と思う。









この記事に対するコメント
ようやく読みました。
物語の力を感じさせてくれる小説でしたね。
訳者の方の熱い想いも伝わってきて、素晴らしかったです。
でもほんとにちょろいもさんの感想を読んでいなかったら読まなかったとおもう…この表紙…。ありがとう!!
>りつこさん
ながらく放置してしまってスミマセン!!
読んでくださったんですね〜〜〜。りつこさんも「物語の力」を感じてくださったようでとってもとっても嬉しいです。
しかしホントにこの表紙、損しまくりですよね!!(笑)
ところで高校生ゴンクール賞受賞作の最新の邦訳『ファラゴ』がでましたね♪ わたしはさっそく図書館に予約いたしました〜。