Date:2008/08/27 09:35
広瀬正『マイナス・ゼロ』の感想をこちらに。
最近復刊であちこちの本読みさんの間で話題になっている本書。わたしは何度かタイトルを聞いたことはあったものの未読で、別SNSで参加しているSFコミュの読書会の課題になったのっをきっかけに手に取った。
Wiki情報だけれど、広瀬正は不遇の作家さんだったのね。作家デビューしたものの一度作家活動を停止し、1970年の再度活動開始で上梓した本作品『マイナス・ゼロ』で直木賞候補となるものの受賞できず。その後立て続けに2作品が直木賞候補になったけれどやはり受賞に至らず、72年に急逝。 ああ、どうして直木賞をあげておかなかったの!!! 当時の選考者のバカバカ!!
Date:2008/07/31 07:52
平山夢明『ミサイルマン』の感想をこちらに。
なんで痛い描写がホントに苦手なわたしがまたしても平山夢明を読んでいるんだろう…?w
本を開くときは本当にドキドキする。びくびくする。そして時には貧血で倒れそうになる。短篇集なのだけれど、1篇読むたびに「はーーー」と息をついて全力疾走したかのように疲れた自分の心と体をなだめる。そしてまた、次の短篇に取りかかる(苦笑)。
そこまでして読まなくてもいいんじゃないかと思うけれど、この本には確かに残酷じゃないだけの何かがあるんだよなあ。それを読まないのももったいないような気がしてしまうのは欲張りすぎなのかも。w
まあそうは言ってもわたしにも、たとえどんなに素晴らしいとわかっていてもどうしてもどうしても読めない本もあるわけで。小説ならまだいいけど映画とかになるともう覿面にダメで。
損してるよなあと思う。w
わたしみたいな人にはけして無理に勧められないけれど、ある程度残酷描写とかオッケーよ♪という人はぜひ読んでみる価値はあると思うわ。
まあでも、やっぱりしらばく平山夢明はお休みします。体がもたん。w
Date:2008/01/13 00:00
古川日出男『ゴッドスター』の感想をこちらに。古川日出男はずっと追いかけて読んでいて、けれど少し前から何となく違和感というか、わたしの感性からの乖離、みたいなものを感じ始めているんだけれど、この作品もやっぱりわたしには「追いつけなかった」感が漂う作品だった。古川氏のいうところの「スピード」みたいなものに、わたしはもう追いつけないのかもしれない。すっかり振り落とされてしまったのかも知れない。最近の古川作品にはなんとなく「このオレについてこれるかい?」みたいな自意識を感じてしまってそれが鼻につく感じ。作者が透けて見える(ように感じられてしまう)物語は、わたしは基本的に苦手だ。それが確信的なメタフィクション、という場合はまた違うんだけれど。でもせっかくここまで読んできたし、根っこの部分ではやっぱり好きな作家なんじゃないか、という思いも捨てきれないので、きっと次の作品もまた読むんだろうな、とは思う。
Date:2007/11/21 10:39
ある日借りる約束をしていた本の束に紛れ込ませるようにして、七生子さんから送りつけられた(笑)この本。や、このミス1位で話題騒然、問題作だってことは知ってたけどさ。でも、わたしは痛いのグロいのダメだから、こーいうのは読まないの、てゆか読めないの、って普段から言っているわたしにナゼ、残酷だのグロイだのってことでユーメイなこの作品を送りつけるのかな? 愛なの? これは愛の試練なの!? 送られたブツに呆然としつつ読むべきか読まざるべきか逡巡を続け、でもきっと七生子さんがわたしにこれを送ったからには何か真意があるハズだわ、だいたい本は読まなくちゃはじまらないわ、砂糖菓子だって悪童日記だってずっと怖くて読むのを躊躇っていたけれど、いざ読んでみれば敬遠していた日々を後悔するほど素晴らしかったじゃないの!!と自分を叱咤激励しておそるおそる読む。読む。読む。…よ、読めた。読めたよ、七生子さん!!
というわけで平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』の感想をこちらに。いやー七生子さんこの本を送りつけてくれて本当にありがとう。多分七生子さんの愛がなければ、わたしは一生この本を読むことはなかったと思うわ。そして読んだ人生と読まなかった人生を比べれば、きっと読んだ人生の方が深みはきっと多少は増しているハズだ(笑)。
人生なんでも愉しんだもの勝ちだから、スリルや怖さや戦慄を、愉しめない人間はきっと愉しめる人よりも損をしている、と思う。わたしはそういう意味では人生負け組だ(笑)。これは読めたけれど、やっぱり相変わらずホラーは読めないし、絶叫マシンは乗れないし、お化け屋敷も未だに苦手だし(笑)。でも少しはわたしだって挑戦したい。挑戦することは辞めずにいきたい。挫折することいっぱいだろうけど。そして最初から敬遠することもこれからもたくさんあるだろうけれど。でもいつでも、敬遠するかどうかの吟味はきっちりしていきたい。まあそう思って去年乗ったTDSのタワーオブテラーには二度と乗らないと思うけど(笑)。
Date:2007/10/14 23:10
別役実『ベケットと「いじめ」』の感想をこちらに。
特に演劇に強い興味があるわけでもなく詳しいわけでもないんだけれど、以前ベケットの『ゴドーを待ちながら』を読んだ感想をあげたところ友人に勧めてもらったのがこの本。すんごく興味深かった。演劇って本当に社会を映す鏡みたいな部分があるんだなあ。
わたしは小さな子供の母親で、これから「いじめ」問題みたいな部分には神経をすり減らすようになるのかもしれないと思うとそういう部分ばかりに目がいって読んでしまった。純粋に演劇的興味を持つ人が読んで興味深い中身なんだろうなと思うけれど、わたしみたいに演劇に詳しくない人間が読んでも充分に読み応えがある。
わたしひとりでは絶対に読もうと思わなかった、出会うことの出来なかった本。本読み仲間って貴重だなあ。
最近ネットでのつき合い方についていろいろと思うところがあるんだけれど、でも、やっぱりわたしにとってネットの友人たちは宝物で、そういう人たちに出会わせてくれたネットには感謝しなくちゃいけないんだろうなあ。