『津軽』。

 太宰治『津軽』の感想をこちらに。

 某SNSで行っていた読書会で課題になった本。太宰の津軽はいくつかの出版社から出されているのだけれど、わたしは図書館でふと見つけた”未知谷”という出版社のもので読むことに。これが運命的! 作品ゆかりの写真が作品と一緒に収録されているんだけれど、作品のよさをめいっぱいに引き出してくれるような写真ばかりで、太宰と一緒に津軽を旅しているような気持をものすごく盛り上げてくれた。ちゃんと文章も旧かなだし!

 太宰と言えば「暗い」というイメージがどうしても払拭しきれなかったわたしだけれど、作品を読んだらイメージがガラリと変わることに。記されているのは抱腹絶倒の酒呑み旅行記。愛すべきダメ男がここにいる。太宰で吹き出すことがあるなんて知らなかったなあ。
 そしてラストに向けてじわーんと感動がこみ上げてくる。ああ、やっぱ文豪ですよ、文豪。
 太宰の他の作品もちゃんと読みたいなあ。


『秋の牢獄』。

 恒川光太郎『秋の牢獄』の感想をこちらに。恒川光太郎はデビュー作がものすごく好きで、以来すっかり新作が楽しみになった作家さんのひとり。今回も恒川ワールドを心おきなく堪能したわ♪ ぜひぜひ、またステキな物語をよませてもらいたいな。

 お正月からこっち、ちょこっと本を読んでは他のことを…という感じの生活が続いている。昨日まではせっせと冬の帽子を編んでいたりして。本からまったく離れるワケじゃないけれど、どっぷり本ばっかり読むわけでもない、少し余裕のある生活を今年は心がけたい。読書感想はちゃんとマメにアップするようにして、でも図書館本に追われまくってナゼか心があせりまくるようなことにならないようにして。少しこれからは読む本をちゃんと選ばないといけないのかもしれない。ネットなんてやっていると、どうしても読みたい本がどんどん増える一方になりがちなんだけれど、本当にわたしが読みたくて手に取っているのか、それとも周りが盛り上がっているから単に話題においつきたくて手に取るのか、そのへんの吟味を慎重に。読まず嫌いはなくすようにして、けれどなるべく壁投げ本には当たらないように、って、なんだかムズカシイ感じがするけれど、でも実はけっこう自分ではちゃんと、読む前からわかっている気がする。周りに流されないで、背筋をしゃんと伸ばして生きたいわ。もうたいがいオトナなんだし(笑)。


『雷の季節の終わりに』。

 恒川光太郎『雷の季節の終わりに』の感想をこちらに。うーん、ちょっと辛口っぽくなっちゃったかしら。個人的に恒川氏は大注目の作家さん。もんのすごく好みな作風なので、期待が大きすぎるだけに点が辛くなってるキライはあるかも…。や、でもやっぱり好きな作家さんなことに変わりはないので、次の作品ももちろん読みますとも!


『ペニス』。

 お久しぶりです。ちょっとプライベートでいろいろいろいろありまして、表に浮上するのに時間がかかりました…(大汗)。かなり凹んだりしましたが今はけっこう大丈夫。沈んでいる間にこちらはずいぶんいい季節になりました♪

 というわけで、さわやかな季節とはまるっきり正反対な津原泰水『ペニス』の感想をこちらに(笑)。あまりにも濃密な世界に幻惑されました…。今まで惨酷な描写に貧血を起こしたり吐き気を催したことはあるけれど、文章から漂ってくる臭気に吐き気をおこしたのはこれが初めて。その筆力のすさまじさを改めて感じましたわ…。とにかくスゴイ、スゴイ、スゴイとしか言えない。
 万人向けとはけして言えないし、タイトルからして気軽に手に取れる本ではありませんが(苦笑)、とにかく一読の価値はあると思います。きっとやられます!


『虚人たち』。

 筒井康隆『虚人たち』の感想をこちらに。うーん、呆然。こういうの何て言うのかしら。前衛的? 自分たちが小説のキャラクターであることを自覚した登場人物たちの虚構の中でのあがきを描くというのか。さらに文章も実験的。あとでネットで調べてみたらこの作品は時間の経過が原稿用紙1枚につき1分、という縛りで書かれていたらしい。読点は一切なし。主人公の感情がそのまま1分間に原稿用紙1枚のペースでだだもれしていく。意識が途切れている時間は空白のページが続く。こんな小説に山場なんてあるわけがない(笑)。したがって読んでいて眠気に何度も襲われた(笑)。

 でもでも、それでも刺激的な作品であることには違いない。こんな試みツツイ以外のいったい誰がやるというのか。というか、思いついてもやらないよなあ、普通(笑)。